今回はKing Gnuのタイアップ&CMソングについて、話題の人気曲をチェックしていきたいと思います。
2017年に全身のバンドから改名し結成されたKing Gnu(キングヌー)ですが、今ではもう日本のみならず世界中にファンを抱える人気のミクスチャーロックバンド。
ANAやアルフォート(ブルボン)などの有名企業からもすでに多くの声がかかっており、CMやドラマ主題歌など数多くの楽曲をこれまでに手がけてきました。
今後KingGnuがさらにタイアップコラボを果たしていったりCMソングなどを書き下ろしていくことは間違いないので、改めてここでこれまでのタイアップコラボ一覧を総まとめしてみました。詳しく見ていきましょう。
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King Gnuタイアップ&CMソングには人気曲が盛り沢山
ということで早速内容に入っていきたいと思いますが、今回取り上げていくのがKing Gnuのタイアップ&CMソングについて。
タイアップとはもともと「結びつく」という意味を持っていますが、音楽業界においてはレコード会社やアーティストと各種企業がそれぞれの広報を目的に行われるものです。
映像と音楽との相性はとても良く、視聴者の印象に残りやすいようにうまくアーティストと商品の両方をPRすることができる手法として、数多くの企業がアーティストとのタイアップを行なっています。
と、タイアップについてのおさらいはここまでにしておくとして、2017年に結成されたKing Gnuもこれまでに数多くのタイアップコラボを行なってきました。
正直ここまで新進気鋭のアーティストが企業とのコラボやドラマ主題歌・CMソングに抜擢されることはそう多いものではなく、King Gnuのこれまでの躍進を象徴するかのようにタイアップの声もかかってきています。
改めてそんなKing Gnuのタイアップコラボを一覧でまとめてみると、次のような企業や作品とコラボを果たしてきました。
2018年
- 「Vinyl」:パーソルテンプスタッフ CM
- 「Prayer X」:BANANA FISH 主題歌
2019年
- 「白日」:イノセンス 冤罪弁護士 主題歌
- 「Sorrows」:アサヒドライゼロスパーク CM
- 「Hitman」:ANA グローバルCM
- 「飛行艇」:ANA 国内版TVCM
- 「傘」:ブルボン アルフォート CM
CMなどは基本的に15秒から30秒程度で制作されることが多いですが、そういった短い時間の中で視聴者に強い印象を植え付けるのにKing Gnuの楽曲はまさにピッタリ。
一瞬聴いただけでも忘れられないような癖になるメロディーと、刺激的で心に深く刺さる歌詞が印象的なKing Gnuの楽曲は、これまでに多くのファンと視聴者を魅了してきました。
何よりKing Gnuは単なるタイアップで終わることなく、作品や企業の思いに対して真摯に向き合って楽曲を書き下ろしている印象があります。1つ1つのタイアップ曲について詳しく見ていきましょう。
King Gnu「Vinyl」:パーソルテンプスタッフCMソング
King Gnuの1stアルバム「Tokyo Rendez-Vous」に収録されていた「Vinyl」は、パーソルテンプルスタッフ株式会社のCMソングに起用されました。
人材派遣やアウトソーシング事業を手がけるパーソルの当時のCMのテーマは「HAKEN ROCK!!」、そして「常識に流されない自分だけの生き方」というコンセプトのもとCMは制作されています。
King Gnuの「Vinyl」もそんなテーマやコンセプトにもぴったりな楽曲で、実際に楽曲内では「Vinyl(ビニール)=じれったいもの」として描かれていました。
じれったいビニールの中から
ストリートへ抜け出たなら
遊びきるんだこの世界喧騒、狂乱に、雨あられ
かっさらったもん勝ちでしょ?
実際にこのような歌詞もあったのですが、じれったい存在の象徴としてのビニールからストリートへと抜け出し自由に世の中を飛び回る姿は、「派遣社員」という中途半端だと見られてしまうことのある立場の人の気持ちを代弁しているようにも感じます。
その姿はまさに「HAKEN ROCK!!」そのもので、派遣で働く女性たちの魅力がしっかりと伝えられるCMに仕上がっていました。
King Gnuの”Vinyl”がパーソルテンプスタッフのテレビCMソングとして地上波で今日から毎週流れるぜ🔥🔥🔥
毎週日曜23:30〜
TBS系 「ゲンバビト」よかったらチェックしてみてくれ🙌 pic.twitter.com/CSioZL4wB3
— King Gnu (@KingGnu_JP) April 1, 2018
CM監督を務めた丸山健志さんはCMソングに抜擢したKing Gnuについて、以下のようなコメントを残しています。
King Gnuを初めて知ったのは三ヶ月前。移動中に聞いたVinyl。サビのパワーに、とにかくシビれ、衝撃を受けました。高校時代に観た、映画「トレインスポッティング」並みの衝撃です。
クリエイティブディレクター 喜馬克治さんが提案する「HAKEN ROCK!!!」というCMコンセプトには「常識に流されない自分だけの生き方」というメッセージが込められています。
そのメッセージ性をKing Gnuのスタイル、Vinylのパワーが最大限に引き上げてくれています。
King Gnuには、「トレインスポッティング」並みのWAVEと、「君の名は」を超えるメジャーインパクトで、邦楽界に旋風を起こして頂きたいです。
トレインスポッティングの衝撃は確かにわかりますね…こうしてCM監督からも絶賛されるKing Gnuの魅力の奥深さは、本当に底が知れません。
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King Gnu「Prayer X」:アニメ「BANANA FISH」主題歌
King Gnuのメジャーデビューアルバム「Sympa」に収録されている「Prayer X」は、フジテレビ系アニメ「BANANA FISH」のエンディングテーマに起用されました。
BANANA FISHは少女漫画雑誌「別冊少女コミック」で連載されていた少女漫画を原作とするアニメで、原作者である吉田秋生先生の画業40周年プロジェクトの一環でアニメ化された作品。
そのエンディングテーマとして書き下ろされた「Prayer X」ですが、少女漫画でありながら「バナナフィッシュ」という言葉の謎を追い求めていくミステリアスな原作にぴったりな内容で、実際にMVを見てみるとある種の不気味で奇妙な雰囲気すら感じると思います。
そんな「Prayer X」はKing Gnuにとっては初のシングル曲でもあり、まさにKing Gnuらしさや彼らが素直に表現したいものが描かれた楽曲であるでしょう。
King Gnuのリーダーである常田大希さんも参加するクリエイティブ集団「PERIMIETORON」によれば、MVは「強制された栄光」をテーマに1人の男が周囲に翻弄されながら破滅していく姿が描かれているとのことで、よりアニメの印象を強烈なものにしたエンディングテーマとして大きく話題を呼びました。
また、原作のファンでもあったというKing Gnuのボーカル・井口理さんは楽曲に対して以下のようにコメントを残しています。
幼い頃、兄弟の部屋の本棚に並んでいた「BANANA FISH」を当時夢中になって読んでいました。この不滅の作品と、こうしてまた巡り会えたことを心から感謝致します。
物語の登場人物たちも現実世界の私たちも、生きていく中で苦悩し、もがき、心の何処かで祈っています。
その先に待っているのが絶望なのか救いなのかはわからない。でも今は祈ることしか出来ない。「Prayer X」は誰しもが持つ葛藤と祈りの歌なんだと私は思います。
原作のファンとしてもこのタイアップコラボはとても嬉しかったことでしょうし、King Gnuにとっても記念すべき楽曲であったことからも、「Prayer X」への思い入れの強さが伺えますね。自分もファンとして個人的にもおすすめしたい大好きな一曲です。
King Gnu「白日」:ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」主題歌
おそらく認知度が一番高いであろうKing Gnuの「白日」は、日テレ系ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌に起用されました。
2019年上半期を代表するドラマとして大ヒットした「イノセンス 冤罪弁護士」ですが、ブレイクの要因として主題歌が大きく貢献下であろうことは言うまでもありません。
同ドラマは坂口健太郎さんが主演を務め、そんな坂口さんが演じる若き弁護士・黒川拓が科学者やジャーナリストたちの協力を得て、「意外な実証実験」で冤罪事件を解き明かしていく姿が描かれているのですが、「白日」はまさにそんなドラマの内容にもぴったりな一曲でした。
King Gnuとしてドラマ主題歌を手がけるのがこれが初めてのことではありましたが、それでも現場に足を運んだりドラマにしっかりと寄り添い、それでいて確実にKing Gnuらしさも色濃く濃縮された「白日」という楽曲だったように思います。
この楽曲による大ブレイクをきっかけにミュージックステーションへの出演も決まりましたし、結果として今のKing Gnuの人気を大きく支える大切なタイアップコラボでもあったのではないでしょうか。
そういった意味でもKing Gnuがこのドラマや坂口健太郎さんに思いを寄せる部分もあるでしょうし、同様にドラマが多くの人に見られるきっかけともなったことで主演の坂口健太郎さん自身もKing Gnuへ感謝の思いがあったことでしょう。
当時のものにはなりますが、そんな坂口健太郎さんとKing Gnuの両者はそれぞれの楽曲・ドラマについて以下のようなコメントを残していました。
坂口健太郎のコメント
初めて聴かせていただいた時から、ドラマが表現する「一色じゃない」世界観が表現されている曲だなと感じていました。
このドラマは他の弁護士ドラマと違って勝ち・負け、善悪では片づける事の出来ない「冤罪」がテーマで、拓自身も様々な思いを抱えている人物です。そんな白黒では、はっきりする事のできないドラマだからこそ、
今夜第6話が放送されますが、最終話に向けての撮影が始まっています。今回拓を演じさせていただく中で、「冤罪」は、罪が晴れたとて全てがすっきりするものではないと改めて感じました。
それでもそこに関わっているたくさんの人の“思い”の中に、きっと皆様に共感できる部分があると思いますし、最終話は特にそこが濃く描かれていますので、楽しみに待っていてください。
King Gnuのコメント
「冤罪」に対して、ドラマを見る前は特に具体的なイメージを持っていなかったのですが、回を追うごとに意外と身近に潜んでいる事なんだと思うようになりました。特に先週放送された第5話の生徒と教師との関係が生んだ「冤罪」はどこかリアルで、ざらざらしたものを胸に感じました。
ドラマの現場に来ること自体が初めてだったのですが、セット一つ一つのディティールが細やかで驚きましたし、皆さんの演技にもの凄い迫力があって感動しました。
坂口さんもおっしゃっていましたが、物語、そして主人公・拓が持つ「一色じゃない」思いを込めて作った曲なので、皆さんにもどこかにそれを感じていただけたら嬉しいです。
それぞれ演技・音楽のプロフェッショナルとして1つの作品と真剣に向き合っていることが伝わってきますし、とても素敵な関係性であることが伺えます。
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King Gnu「Sorrows」:アサヒドライゼロスパークCMソング
King Gnuのメジャーデビューアルバム「Sympa」に収録されている「Sorrows」は、アサヒビールのノンアルコールビール「アサヒ ドライゼロスパーク」のCMソングに起用されました。
上記テレビCM「飲みたい瞬間」篇にて「Sorrows」も聴くことができるのですが、アサヒドライゼロの爽快感と刺激感にぴったりな明るい楽曲となっています。
もとより「Sorrows」とは「悲しみ」という意味を含んではいるのですが、楽曲ではそんなタイトルとは裏腹にとても前向きな内容が語られていました。
Every time,
I feel as one.
Sometime,
We feel as one.
信じていたもの全てを
手放したっていいんだ“You always stay in my mind.”
“I want you stay in your mind.”“Why don`t you come back to me?”
この素晴らしき世界を
二人分け合えるよ“Cause I know you`re lonely like me.”
この胸の悲しみと
共に生きてゆくよ
実際に楽曲の後半にはこのように歌詞が綴られているのですが、とても前向きで美しい内容となっていることが伺えますね。
King Gnu「Hitman」:ANAグローバルCMソング
King Gnuのメジャーデビューアルバム「Sympa」に収録されている「Hitman」は、ANAグローバルCMソングに起用されました。
ただ、こちらは海外限定でオンエアされたCMであるため日本で知っている人はそこまで多くはないのかもしれません。まさに知る人のみぞ知る名CMでしょう。
そんなANAのCMには、プロテニスプレイヤーとして活躍する大坂なおみ選手が出演していました。
CMソングに起用された「Hitman」の幻想的で魅惑的なメロディーも相まって、大坂なおみ選手がまさに神がかっているようにも感じるこのCM。
世界を代表するテニスプレイヤーである大坂なおみ選手、同じく世界を股にかけるANA、そして今まさに世界中を熱狂の渦で包んでいるKing Gnuのコラボということで、圧巻のコラボという一言でしかないでしょう。
そして、この海外版CMでの起用がまた日本での起用にもつながっていきます。
King Gnu「飛行艇」:ANA国内版TVCMソング
海外版での起用に次ぐ形でKing Gnuの「飛行艇」は、ANA日本テレビCMソングに起用されました。
「みんなで大合唱できる楽曲を」と常田大希さんが制作した「飛行艇」は、まさにそう宣言した通りにライブで合唱できるようなキャッチーなメロディーと熱い歌詞が印象的な楽曲。
そんな話題の楽曲が起用されたANAの「ひとには翼がある」篇のCMには、海外版と同様に大坂なおみ選手が出演していました。二度目のKing Gnuとのコラボでしたね。
CMには「HELLO BLUE HELLO FUTURE ~2020をみんなの滑走路にしよう~」というメッセージがANAから込められていることも発表されましたが、そんなCMの楽曲を手がける上で常田大希さんは以下のようなコメントを残しています。
いかんせん悲観したくなるような事ばかりの時代ではありますが、そんな時代を生きる皆さんの背中を、そして我々の背中をもグッと押してくれるようなエネルギーを纏った曲に仕上がったことをとても誇りに思います。
是非フルバージョンのリリースを楽しみにしていてください。
加えて、CMのクリエイティブディレクターを務めた高崎卓馬さんも、King Gnuの新曲「飛行艇」に対して以下のようにコメントしていました。
これからの時代を切り拓く音が欲しかった。デモを聴いた瞬間に、気持ちがザワザワしたことが忘れられません。
打ち合わせでの会話をこんなに気持ちよく裏切ってくれて、想像していなかったところに映像を連れていってくれて。
日本にもこんな才能いるぞ!と大声で叫びたい気分です。ライブの一曲目とかで聴いたらもう、その瞬間にもっていかれると思います。
まさに新しい時代の幕開けとそれに伴う期待の高まりを象徴するかのような楽曲で、「飛行艇」は早くも数多くの熱狂を巻き起こした楽曲として大きく話題を呼びました。
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King Gnu「傘」:ブルボンアルフォートCMソング
そしてこちらも注目すべきタイアップコラボ。King Gnuの「傘」は、ブルボン アルフォートのCMソングとして起用されました。
アルフォートのCMにはイメージキャラクターを4年務める坂口健太郎さんが出演しているのですが、彼とは「白日」以来のタイアップコラボということになります。
そういった意味でも注目を集めるこのコラボで起用された「傘」は、どこか切なさも感じるような男女の運命を描いた一曲。
過去の旅シリーズから一転してプロジェクション技術を使用した最先端の内容となったCMと合わせて、King Gnuにとってもまた新たな一面や魅力を垣間見ることができるような楽曲となっているのではないでしょうか。
また、アルフォートの化身であるという「BLUE KING」という新しいヒーローも登場し、アルフォートとともに坂口健太郎さんの背中を押してくれるのですが、「KING」はまさにKing Gnuを象徴しているような存在。
坂口健太郎さんとのコラボも今後おなじみのものになっていくのかファンとしてはさらに期待が高まるところですが、アルフォートの上品なイメージと重なった素敵なCMソングコラボだったように思います。
まとめ
ということで今回は、King GnuのタイアップコラボやCMソングの一覧についてまとめてきました。
今では大人気バンドとして音楽業界を席巻しているKing Gnuですが、こういったタイアップも含めて小さな積み重ねや努力によって今の彼らがあるのかもしれません。
何よりもドラマやCMの制作側からも特別な思いを寄せられて起用されることが多いKing Gnu。それだけファンだけではなく多くの人々から期待がかかっているということでもあるので、引き続きこのまま音楽業界を突っ走っていって欲しいと思います。
また新たなタイアップコラボが決まった際には追記していきますね、それでは最後まで読んでいただきありがとうございました。