今回はKing Gnu「傘」歌詞フルの意味を解釈&考察していきたいと思います。
アルフォートの2019年最新CMソングにも抜擢されたKing Gnu(キングヌー)の新曲である「傘」は、ロマン溢れる男女の恋模様・運命について歌った一曲。
ブルボンのアルフォートの顔として4年目を迎えた俳優の坂口健太郎さんとは、ドラマ「イノセンス 冤罪弁護士」の主題歌「白日」でコラボして以来の共演ということになりました。
そんなKingGnuの話題の新曲「傘」について、詳しく見ていきましょう。
King Gnu「傘」歌詞フルの意味を解釈&考察
ということで今回話題を呼んでいるのが、こちらのKing Gnuの新曲「傘」。
ブルボン アルフォートのCMソングに今回の新曲が抜擢されたということで、CMのオンエアに先駆けて上記SPECIAL MOVIE「青を味方に。」篇で「傘」も聴くことができます。
そんな話題の新曲King Gnu「傘」の歌詞はこちら。
「傘」King Gnu
作詞・作曲:常田大希さよなら ハイになったふりしたって
心模様は 土砂降りだよ
傘も持たずにどこへ行くの?
あれこれ 不安になったって
どうしようもない ”運命でしょ?”
曇りガラス越しのあなたには
もう何も届いちゃいない3回目のアラームで
ようやく起き上がれそうな朝
眠い目を擦りながら
顔を洗って コーヒーを流し込め運命なんてハナから
信じきれやしないよな
深読みのし過ぎばかりじゃ
満たされやしなくてもっと話したいんだ
もっと近づきたいんだ
遠くで眺めていたくは無いよな
どんな時だってさよなら ハイになったふりしたって
心模様は 土砂降りだよ
傘も持たずにどこへ行くの?
あれこれ 不安になったって
どうしようもない ”運命でしょ?”
曇りガラス越しのあなたには
もう何も届いちゃいないガラス片を避けながら
直行直帰明時の毎日さ
満員電車に息を潜め
鳴り響いたベルが発車の合図さ
つないだ手確かめた
確かに僕らここに居たのさ
寄せては返す波の中を
必死に立っていたんだ
幸運なんかありやしないよな
ただのレースとは違うよな
巷で流れるラブソングのようにはいかないねさよなら ハイになったふりしたって
心模様は 土砂降りだよ
傘も持たずにどこへ行くの?
あれこれ 不安になったって
どうしようもない ”運命でしょ?”
曇りガラス越しのあなたには
もう何も届いちゃいないんだ結局は愛がどうとかわからないよ未だに
そう言い放った自分の頼りない背中を見たさよなら ハイになったふりしたって
心模様は 土砂降りだよ
傘も持たずにどこへ行くの?
あれこれ 不安になったって
どうしようもない ”運命でしょ?”
曇りガラス越しのあなたには
もう何も届いちゃいないんだ
アルフォートの顔になって4年目を迎えた俳優の坂口健太郎さんとは、前述したようにドラマ主題歌「白日」以来のコラボ共演ということになりましたが、今回の「傘」も過去の楽曲に負けないくらい魅力的な新曲でしょう。
ちなみにファンにとってはおなじみかもしれませんがKIng Gnuのボーカルである井口理さんは、自身のことを坂口健太郎さんと似てる(ネタっぽいけどガチっぽさもある。笑)と言っていたり言われていたりしているので、井口理さん本人にとってもファンにとっても今回のコラボは嬉しかったことでしょう。
アルフォートのCMには「BLUE KING」なるアルフォートの化身という新キャラも登場していましたが、新曲である「傘」のCMソングも相まってそれこそKing Gnuがアルフォート界に現れたヒーローのようにも感じました。
と、そんな話題のCMソングであり新曲でもある「傘」にはKing Gnuはどういった意味合いを込めたのでしょうか。考察していきたいと思います。
対照的に描かれる「心模様は土砂降りな僕」と「曇りガラス越しのあなた」
ちょっと独特な、それこそ上記「Vinyl」のような癖になるメロディーが印象的な今回の新曲「傘」。
この「傘」はKing Gnuの楽曲の中では比較的にまっすぐと言いますか、曲解を生み出すこともあまりないようなストレートな楽曲であるように個人的に感じましたが、とある男女の2人が主人公であることは多くの人が感じ取ったことでしょう。
特に以下の2つの対照的な描写が、個人的には印象に残っています。
- 心模様は土砂降り
- 曇りガラス越しのあなた
歌詞全体から推測するに今回はとある男性の主観を歌った楽曲であることは確かで、ここで言う「心模様は土砂降り」なのは男性の方で、そして「曇りガラス越しのあなた」は男性が想いを寄せる女性であるように思えました。
その上で解釈を重ねていくと、以下の歌詞の部分からもわかるように男性は女性との間にどこか「運命」のようなものを感じている、けれども運命なんて信じきれないという思いも抱えている。
しかしながら「もっと話したいんだ もっと近づきたいんだ」というように、本心では運命的なものを感じる女性に触れたいという思いを抱えていることもわかります。
3回目のアラームで
ようやく起き上がれそうな朝
眠い目を擦りながら顔を洗って
コーヒーを流し込め運命なんてハナから
信じきれやしないよな
深読みのし過ぎばかりじゃ
満たされやしなくてもっと話したいんだ
もっと近づきたいんだ
遠くで眺めていたくは無いよな
どんな時だって
「3回目のアラームでようやく起き上がれそうな朝」ということは、昨晩はなかなか眠りにつくことができなかったということ、そのために結果として寝不足になってしまっていることがわかるでしょう。「コーヒーを流し込む」のもそれを紛らわすため、ですね。
ではそんなに朝がつらくなるほど眠れなくなってしまうのは何故なのかというと、それはやはり「運命」を感じた女性のことが頭から離れなかったためでしょう。
おそらくではありますが男性は女性とはまだ関わりを持ってはいませんが、それでも街中で何度も出会ったり印象的な出来事が起こったりと、運命的なものを感じていました。それは「一目惚れ」と言っても良いのかもしれません。
そんな女性を「遠くで眺めている」日々を送っていた男性、それこそ「これってもしかして運命?」なんて深読みをし過ぎていた男性でしたが、やっぱりそれでは満たされない。ハイになったふりををしても心は土砂降りだったのです。
そんな土砂降りの心模様を晴らすのは「もっと話したい、もっと近づきたい。」という男性の本心そのもの。それは何よりも純粋な愛情の現れだと言っても良いのではないでしょうか。
King Gnu「傘」は「別れの歌」なのか「始まりの歌」なのか
さよなら ハイになったふりしたって
心模様は土砂降りだよ
傘も持たずにどこへ行くの?あれこれ不安になったって
どうしようもない
”運命でしょ?”
曇りガラス越しのあなたには
もうなにも届いちゃいない
そんな男性の純粋な愛情が描かれている「傘」ですが、これは女性との「別れの歌」なのかそれとも「始まりの歌」なのか。
ここには「さよなら」というサビの印象的な歌詞があるように女性への想いを諦め、別れを決意する歌のようにも思えますが、個人的には全ての始まりの歌であるようにも感じました。
「傘も持たずに店を出る」そんな君、曇りガラス越しに見える君。そんな君を見ながら「運命でしょ?」と問いかけているのは、男性自身であるように感じます。
自分自身に対して「彼女との出会いは運命なんだろ?」と問いかけている、しかしその問いかけに対してそれこそ深読みをし過ぎている場合ではないでしょうし、男性が胸に抱いている答えはたった1つなのではないでしょうか。
夜に眠れなくなるほど、それほどまでに想いを寄せる君との出会いが運命でないはずがないし、そう信じたい。何よりも運命であろうがなかろうがこの「愛情」だけは確かなもので。
そんな気持ちに嘘をつくことはきっとできないでしょうし、何より嘘をつくべきではない。一度はさよならを告げた男性も、そんな思いのままに彼女の元へ向かうのではないでしょうか。
それこそ、傘もささないままに。ただただまっしぐらに。
King Gnu「傘」を聴くと思い浮かぶ井上陽水の「傘がない」
補足として、今回のKing Gnuの新曲「傘」を聴いてふと思い浮かんだ曲があります。上記の井上陽水さんの「傘がない」という楽曲です。
以前にも常田大希さんは昭和の歌謡曲、それこそ井上陽水さんなどのパンチがある歌詞に憧れるという話をインタビューでも答えていたのですが、今回の「傘」にもそれに通じる部分があったように感じました。
実際に井上陽水さんの「傘がない」の歌詞についても見てみましょう。
「傘がない」井上陽水
作詞・作曲:井上陽水都会では自殺する若者が増えている
今朝来た新聞の片隅に書いていた
だけども問題は今日の雨 傘がない行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれつめたい雨が今日は心に浸みる
君の事以外は考えられなくなる
それはいい事だろう?テレビでは我が国の将来の問題を
誰かが深刻な顔をしてしゃべってる
だけども問題は今日の雨 傘がない行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨にぬれつめたい雨が僕の目の中に降る
君の事以外は何も見えなくなる
それはいい事だろう?行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の町に行かなくちゃ 雨にぬれ行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
君の家に行かなくちゃ 雨の中を行かなくちゃ 君に逢いに行かなくちゃ
雨にぬれて行かなくちゃ 傘がない
この「傘がない」では恋人の住む街に向かうはずの主人公でしたが、雨が降っているのに傘がない。一方で新聞やテレビでは深刻なニュースが報じられている。しかし僕の目下の関心は「傘がない」ということだけだ、という内容が描かれています。
ただ、単純に傘がないということだけではなく「君の事以外は何も見えなくなる それはいい事だろう?」という歌詞にも表れているように、青年は傘のあるなしに関係なく愛情が成立していることや、それだけ純粋な強い思いを抱いていることを表している歌であるように感じました。
例えば傘がないから恋人の街に行かなかった、そうしたら恋人は怒るかもしれないし悲しむかもしれない。大袈裟かもしれませんが関係が終わってしまうかもしれない。
世間のニュース、世の中の出来事、他人の意見、押し付けがましい物言い、取り繕ったような言い訳。そういったものとは関係なしに愛情は成立するべきものであるし、一番大切なのは「僕が君を愛している」という事実そのものなのでしょう。
そういった情景は今回のKing Gnuの「傘」とも似通った部分があります。
「この出会いが運命なのか、そうではないのか」そんな深読みを重ねてばかりでは君の元へ向かうことはできないし、話すこともできなければ触れることさえできやしない。
それこそ「君の事以外は何も見えなくなる それはいい事だろう?」と思っている、そう思いたい主人公の気持ちも個人的には感じました。
たとえ心模様が土砂降りだろうと、曇りガラス越しの世界に土砂降りの雨が降っていようとも、それでも雨に濡れながら君の元へと向かう青年の「純粋な愛情」が描かれている。今回の「傘」はそんな楽曲のようにも思えました。
まとめ:アルフォート(Alfort)には「冒険・夢・ロマン」という意味がある
ということで今回は、King Gnuの新曲「傘」の歌詞の意味について解釈や考察を行ってきました。
おまけではありますが、今回CMソングにも抜擢されたブルボンの「アルフォート(Alfort)」には以下のような意味合いが込められています。
- 冒険
- 夢
- ロマン
アルフォートという言葉自体は造語ではありますがこのような意味合いが込められており、実際にチョコレートにかたどられた「帆船」はそんなイメージそのものを象徴しているんだとか。
冒険というと「飛行艇」がまさに浮かんだりもしますが、今回の「傘」で描かれている運命の物語はまさに「ロマン」そのもの。
常田大希さんがアルフォートをイメージして楽曲を制作したかは定かではありませんが、一応そのような意味合いもあるのではないかと個人的には感じました。
何れにしても最高の新曲をありがとうございました、引き続きファンとしても今後のさらなる活躍に期待しながら応援し続けていきたいと思います。