2020年雪が少ない原因はなぜ?北海道札幌やスキー場など水不足も懸念されますが、何が原因として考えられるか詳しくチェックしていきます。
今シーズンは昨シーズンを上回る積雪量の少なさで、スキー場などでは雪が不足しているため、人工雪でまかなうところも相次いで出ています。
また、積雪の多いことで知られている北海道では、いつもとは違う「ベタ雪」が降っているので、水分量が多くあまり積もらない雪になっているそうです。
今回は2020年の雪が少ない原因や、北海道札幌のスキー場などの水不足についても一緒に見ていきましょう。
2020年雪が少ないことや水不足が話題に
2020年の雪が少ないことや水不足が懸念されていて話題になっています。
今年は寒気の流れ込みが弱く、統計上では西日本は過去最高の積雪の少なさを記録しました。
雪が溶けて水になりますが、今年は雪が少ないことから各地で水不足も懸念されていて、深刻な状況になっています。
また、雪が少ないので暖冬と言われていて、気温も平年には満たずに2月~3月上旬の気温を観測する地域もあり、中には菜の花やたんぽぽといった、春を代表するような植物が咲いていて、植物にとっても温かい気温となっていることがわかります。
私は寒いのが苦手なのでこれでもまだ寒いと思うことが多いですが、たしかに例年と比べると、「これが1月の気温?」と疑問を抱くような気温になっていますね。
毎年積雪を観測している地域に、まだ積雪がなかったり極端に少なかったりすると、スキー場など雪を商材にしているところは営業に多大な影響が出ていて、県に資金援助を求める声も挙がっているそうです。
2020年雪が少ない原因はなぜ?
各地で積雪が少なく、北海道やスキー場など雪を商材にしているところは多大な影響がでていて、今年のオープンを見送ったり、営業日をかなり先まで見送っている地域もあります。
特に雪のイメージがある北海道ではイベントで雪の雪像が作れないことや、そもそも雪がメインのイベントが開催できないことで多大なダメージを受けており、十勝地方では雪が少ないことで地面がむき出しになり、「ちり煙霧」という現象が起きて砂埃が発生して視界が悪くなるなど、交通に影響が出るかもしれません。
各地で影響がでている雪の少なさについてですが、今年の雪の少ない原因について何が考えられるのでしょうか。
偏西風が平年より北を流れている
2020年の雪が少ない原因として挙げられるのが、日本の上空を流れている「偏西風」の位置にあります。
冬の偏西風は日本の北側の寒気を南側へ送り込む働きをしており、冬の気温にまで下げていきますが、今年は平年よりもこの偏西風が北側を流れていて、寒気が南まで降りてこないことが雪が少ない原因として考えられます。
なぜこの偏西風が平年よりも北側をながれているのかというと、日本から離れたインド洋で海面の温度が上昇し、積乱雲が多数発生、これにより台風が発生し偏西風の流れが乱されて日本に影響していると言われています。
昨年は台風による関東地方の被害が取り上げられニュースになったので、知っている人も多いと思います。
台風が多く発生した原因について、海面の温度の上昇が挙げられ、昨年も多くの台風が発生しましたが根本的な原因は温暖化で、このまま海面の温度が高いままだと雪が降らなかったり、逆に帳尻を合わせるかのように2月~3月頃に一気に雪が降り、雪害が起きてしまう可能性もあります。
1980年の札幌が最も積雪量が少なかった
北海道では毎年積雪量がゆうに100cmを超えますが、今年の1月2~3日にかけて最深積雪量が約4cmしかありませんでした。
去年の12月では積雪量が約54cmと通常よりもかなり少なくなっています。
しかし、1980年1月4日の札幌の積雪では最深積雪が0cmとなっていて、観測史上初で積雪0cmはこの日だけでした。
北海道ではよく「帳尻が合う」と表現されるように、積雪が極端に少ない日が続けばその後に記録的な大雪になる可能性が高いですので、注意が必要です。
2020年雪が少ないことや水不足に対する世間の反応
各地で雪が少ないことで影響が出ていますが、世間の反応はどうでしょうか。
SNSをチェックしていきたいと思います。
SNSの反応からもわかる通り、北海道やその他の地域では路面がむき出しになるなど、例年ではありえないような現象が起きていて、異常気象だと言われています。
スキー場では雪の量が少ないため営業できなかったり、人工雪を使ってなんとか営業している状態にあります。
その他にも水不足も懸念する声も挙がっていて、その影響は更に拡大していきそうです。
まとめ
それでは今回の記事についておさらいしてみましょう!
- 2020年は積雪量が圧倒的に少ない
- 雪が少ないので、スキー場や雪を商材にしている企業やイベントが開催できていない
- 北海道やその他の雪が多い地域では雪の量が少なく、道路がむき出しになっている
- 偏西風が例年より日本の北側を流れているので寒気が南側に降りてこないため
- 1980年にも積雪量0cmのところがあった
冬といえば雪が真っ先にイメージとして出てきますが、今年はその雪が少ないので各地で影響がでています。
しかし今後一気に大雪となる可能性もあるので、油断せずに対策はしていったほうがいいでしょう。