あいみょん「テレパしい」歌詞全文の意味を解釈&考察|ドラえもんが元ネタっぽい「真夏の夜の匂いがする」カップリング曲は名曲だった。

真夏の夜の匂いがする
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今回はあいみょん「テレパしい」歌詞全文の意味を解釈&考察していきたいと思います。

石原さとみさんが主演を務めるTBSドラマ「Heaven?~ご苦楽レストラン~」の主題歌「真夏の夜の匂いがする」のカップリング曲である「テレパしい」ですが、クセになるメロディーとあいみょんらしいピュアで淡い歌詞が魅力的な名曲。今回のシングルは豪華な組み合わせでしたね。

そうして話題を呼んでいるあいみょんの新曲「テレパしい」歌詞の意味にはどういった想いが込められているのでしょうか、詳しく見ていきましょう。

目次

あいみょん「テレパしい」歌詞全文の意味を解釈&考察。

ということで早速内容に入っていきたいと思いますが、こちらが話題を呼んでいるあいみょんの新曲「テレパしい」

個人的には表題曲である「真夏の夜の匂いがする」ももちろん好きなのですが、カップリング曲である「テレパしい」の方が好みのメロディーと曲調です。やっぱりあいみょんの楽曲はどれも最高ですよね。

そんな「テレパしい」の歌詞全文はこちら、あいみょんらしい甘酸っぱい歌詞となっているのではないでしょうか。

「テレパしい」あいみょん
作詞:あいみょん

言葉にしなくたって
通じ合える2人になろう
やぶれかぶれになって
ぶつかり合う日々をやめよう

もしも2人がディスティニーだったら
きっとできるはず きっとそのはず
テレパしい テレパしい

言葉にすることで
傷つき傷つけるなら
目と目と心でどうにか乗り切ってみよう

言葉にすることは難しい
いつになっても
抱きしめて分かり合えるなら
それがいい

もしも2人がディスティニーだったら
きっとできるはず きっとそのはず
テレパしい テレパしい

「言葉にしてほしい」って
君が泣いたりすると少し
今のままで良いのかな?と
少し苦しくなる

言葉にすることで
傷つき傷つけるのなら
目と目と心でどうにか乗り切ってみよう

もしも2人がディスティニーだったら
きっとできるはず きっとそのはず
もしも2人のシンパシーがずっと一緒だったら
伝わるはず きっとそのはず
テレパしい テレパしい テレパしい

言葉にしなくたって
通じ合える2人になろう
でも言葉で伝わる何かがあることも
知ったよ

今回の歌詞は比較的シンプルといいますか意味も伝わりやすいものとなっていますが、新曲「テレパしい」の歌詞にはどういった意味が込められているのでしょうか。

あいみょん「テレパしい」の元ネタとなった由来はドラえもんのひみつ道具な気もする。

まず、そもそもの楽曲のタイトルとなった「テレパしい」ですが、シンプルにこれは「テレパシー」つまり「口で言わなくても想いが伝わること」を表していることはわかります。

ただ、「テレパしい」と全てカタカナにしていないことが気がかりな人も多いのではないかと思い、個人的に思い当たる節もあったので調査をしてみると、ドラえもんのひみつ道具に同名の「テレパしい」というものがあったことがわかりました。

テレパしい

©藤子プロ・小学館

このひみつ道具がそのまま今回の新曲のタイトルに採用されたかはあいみょんの口からはまだ語られていないので定かではありませんが、個人的にはドラえもんのひみつ道具を1つの元ネタと言いますか、参考にしている部分はあるのではないかなと感じます。

そもそもこのドラえもんの「テレパしい」はのび太が「自分の気持ちがドラえもんに通じてほしい」と言い出したことがきっかけだったのですが、これは聞こえは良いですがつまりは「口を聞くのが面倒だから勝手に思いが伝わればいいのに」というのび太の気持ちの表れでした。

そして、そんなのび太に呆れ返ったドラえもんがポケットから出したのが、この「テレパしい」だったのです。

 

テレパしいは「テレパシーの持ち主になれる椎(しい)の実」で、この実を食べると頭の中で思ったことが近くの人に直接伝わるようになるんだとか。例のごとく何とまあ便利なひみつ道具なことか…。

ただ、テレパしいを食べた人はテレパシーを自由自在に扱えるようになるわけではなく、強制的かつ持続的に頭の中で考えていることが相手に伝わってしまうというちょっと癖のあるひみつ道具でもありました。

のび太はそんな能力に一度は便利さを感じ喜ぶものの、思考がダダ漏れ状態ということで流石に参ってしまった様子。これはまあいつものドラえもんの展開でおなじみですよね。

 

そんな便利だけどちょっと危ないひみつ道具「テレパしい」が今回のあいみょんの新曲の参考の一部になっていると個人的に仮定して、歌詞の解釈も行なっていきたいと思います。

「テレパしい」が使えたら大切な人を傷つくことも傷つけることもなくなる。

上記の仮説を踏まえた上で「テレパしい」の歌詞の意味について考察していくと、まず今回の楽曲の歌詞では「言葉」が恋愛関係において少し余計なものといいますか、「言葉なんてなければいいのに」というような主人公の想いが垣間見えます。

言葉にしなくたって
通じ合える2人になろう
やぶれかぶれになって
ぶつかり合う日々をやめよう

言葉にすることで
傷つき傷つけるなら
目と目と心でどうにか乗り切ってみよう

言葉にすることは難しい
いつになっても
抱きしめて分かり合えるなら
それがいい

「言葉にしてほしい」って
君が泣いたりすると少し
今のままで良いのかな?と
少し苦しくなる

このように「言葉にしなくたって通じ合える2人になろう」「言葉じゃなくて目や心や身体で分かり合いたい」というような主人公の想いが、歌詞に何度も登場しています。

これはそれこそドラえもんの「テレパしい」を食べることができたら…というような気持ちにも見えてきます。

 

実際恋愛関係においてこのように感じるケースは多いのではないでしょうか、「口は災いの元」なんて言ったりもしますが、大切な人でさえも自分の口から出る「言葉」で傷つけてしまうことは誰にでもあるはず。

そしてそれと同時に「愛情」というものは不確かで、曖昧で、「愛してるよ」と言葉にすることでやっと自分が愛されていることを実感するというケースも少なくはないでしょう。

そんな「言葉」に振り回されてしまうことにうんざりして、「言葉にしなくたって想いが通じ合える2人になれればいいのに」と主人公は言います。

 

しかし、実際に現実の世界において「言葉にせずに100%思いが通じ合う関係」を構築するのはほぼ不可能な話で、それこそドラえもんのひみつ道具は「実際にこんなの欲しいなあ」と思いながらも現実世界では手に入れることはできません。

そんな現実を「いつになっても抱きしめて分かり合えるなら」というタラレバ的な表現で表しているのだと思いますし、繰り返される印象的な以下サビの歌詞などはまさにそんな「理想」と「現実」の間にあるギャップを表しているのではないでしょうか。

もしも2人がディスティニーだったら
きっとできるはず きっとそのはず
もしも2人のシンパシーがずっと一緒だったら
伝わるはず きっとそのはず
テレパしい テレパしい テレパしい

「もしも」「きっと」「できるはず」という曖昧な言葉が印象的なサビの歌詞は、「2人が運命の人同士でずっと共鳴し合っていくんだ」というお互いの愛情の強さを表していながらも、それと同時に「本当にテレパシーが使えればいいのに」という吐露にも似た願いが表現されています。

普通だったら、というよりよくある恋愛の曲なら「言いたいことなんて言わなくても伝わるよね、だって運命の人なんだから」と西野カナ風な展開になることもありますが、この妙にファンタジー性がありながらリアリティもあるあいみょんらしい表現が、楽曲全体の印象として顕著に表れているのではないでしょうか。

そして今回の「テレパしい」のミソは、やはりラストの部分でしょう。

もし「テレパしい」が使えたら…でも、言葉で伝わる「何か」もある。

言葉にしなくたって
通じ合える2人になろう
でも言葉で伝わる何かがあることも
知ったよ

ラストの部分、ここが今回の「テレパしい」の一番大切な部分であり、最後の最後で「おおお…!」と唸ってしまうような素敵な歌詞となっているのではないでしょうか。

恋愛関係において誰もが抱くであろう「テレパシーが使えたら」という願望、まずそこに誰もが「確かに本当にそうなったら傷つかないのに」と共感したと思います。

 

しかし、そうして僕らに寄り添いながらも同時にあいみょんは「言葉で伝わるものもあるんだよ」ということを、今回の楽曲を通じて教えてくれました。

言葉は時に大切な人すらも傷つけてしまうことがありますが、言葉にしてもらって初めて気づくことや、深く実感できることもきっとあります。

それこそ言葉を介さずに想いが通じる関係性になってしまったら、それはそれでもちろん便利な部分も大きいかもしれませんが、「大切な人と言葉を交わす」というかけがえのない瞬間が失われてしまうことでもあります。のび太のように伝えたくないことですら伝わってしまうかもしれません。

 

恋愛に限った話ではありませんが、他人との衝突やぶつかり合いは決して悪い一面だけでなく、「ぶつかり合うことによって初めて理解できることがある」という良い一面も持ち合わせています。

傷つけてしまったらそれを補うことで愛情がさらに深まっていく、それこそやぶれかぶれな日々も「かさぶた」となって2人を守る固い絆になり得ることだってあるでしょう。

 

そうして「言葉があるから」伝わる何かがあるし、深まっていく愛情がある。

このITが発達した便利なご時世でもあるからこそ、かけがえのない 「言葉」で大切な人に想いを伝えようということが、今回の「テレパしい」の歌詞の意味に込められているように感じました。

まとめ

ということで今回は、あいみょん「テレパしい」の歌詞全文の意味を解釈&考察してきました。

以下MV動画も公開されている話題曲「真夏の夜の匂いがする」のカップリング曲として収録された今回の「テレパしい」でしたが、表題曲に負けず劣らず本当に素敵な楽曲だったように思います。

そんな「テレパしい」の元ネタはドラえもんのひみつ道具に由来しているかどうかは置いておくにしても、「テレパシーが使えたらいいのに」というあいみょんらしいピュアな想いと、それと同時に「言葉で伝わるものもあるんだよ」という忘れてはいけない大切なこともしっかりと込められた、これもまたあいみょんらしいリアリスティックな歌詞が印象的な楽曲でした。

もうどれだけ名曲を生み出していくのか…と、ファンとしては本当に新曲がリリースされるたびに悶絶しっぱなしなのですが、また「次の曲はどうくるか…」と楽しみにさせてくれるあいみょんには感謝しかありません。

今回も、素敵な楽曲をありがとうございました。また今後のさらなる活躍に期待しながら、ファンとしても応援していきたいと思います。

もし良かったら以下他のあいみょんの楽曲についても考察しているので、興味があればチェックしてみてくださいね。

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