人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」は現在一部から五部までがアニメ化しています。
ジョジョネタもSNSに増えてきて、最近は女性ファンも増えており今後ますますジョジョを知る人が増えてくるでしょう。今回はジョジョを知らない人や物語を復習したい人に向けて今までアニメ化されたジョジョのあらすじを紹介します。
ジョジョの奇妙な冒険一部のあらすじ
1880年代のイギリスを舞台に、貴族社会の中で主人公ジョジョと宿敵DIOとの長い戦いの始まりが描かれています。
1部はコミックで1巻~5巻にあたり副題は『ファントムブラッド』
アニメ放送は一部二部合わせて2012年10月5日~2013年4月5日
主人子のジョナサン・ジョースター(通称「ジョジョ」)は名門貴族の跡取りで優しさと正義感を兼ね備えた少年だった。
ある日ジョジョの父親であるジョージ・ジョースターの知り合いが亡くなりその息子であり、のちの宿敵となるディオ・ブランドーが養子としてやってくる。
ディオ(通称「DIO」)は貧しい生まれと劣悪な環境で育ったせいか、「世界で一番の金持ちになる」「誰にも負けない男になる」という野望があり貴族であるジョースター家の地位と財産を乗っ取る計画を立てていた。
DIOがジョースター家の養子として来た頃から7年が経ち、表向きは好青年を演じていたDIOが実は父ジョージ・ジョースターを暗殺しようとしていたことにジョナサンが気づき、その陰謀を暴き追い詰めた時ジョナサンが研究していた「石の仮面」をDIOが被り人間を超越する「吸血鬼」へと変貌した。
圧倒的な力を手にしたDIOに対抗するためにジョナサンは屋敷に火を放ちなんとか勝利した。戦いのあと、カラダを癒している時に謎の紳士ウィル・A・ツェペリが現れDIOと石の仮面はまだ健在だと告げた。
吸血鬼の強力な力に対抗するためにジョナサンはツェペリから「波紋」を学び、ツェペリや波紋を操る戦士たちとともにDIOが根城としている町へ向かい、師であるツェペリを戦いで失いながらもDIOとの一騎打ついに勝利し、石の仮面の破壊も成し遂げた。
戦いが終わり、ジョナサンは結婚し新婚旅行に出るために客船に乗り込む。そこに首だけとなって生き延びていたDIOが現れ、ジョナサンの肉体を乗っ取ろうと襲いかかる。
DIOの攻撃で致命傷を負わされれたジョナサンは、妻エリナを逃がしたあと、DIOの首を抱えたまま客船を爆破し、船ごと海底へと沈んでいった。
ジョジョの奇妙な冒険二部のあらすじ
ジョナサンとDIOが死闘を繰り広げた約50年後の1938年代のある日、人類や吸血鬼を遥かに凌駕する知的生物4人の「柱の男」が発掘される。人類の脅威となりうる「柱の男」を倒すため、ジョナサンの孫でありジョナサンと同じく「波紋」を身に付けていた二部の主人公ジョセフ・ジョースターたちは各地を奔走する。
2部はコミックで5巻~12巻にあたり副題は『戦闘潮流』
故ジョナサン・ジョースターの親友で後に石油王となったロバート・E・O・スピードワゴンが、メキシコで調査している際にDIOが被り吸血鬼としての力を得た「石の仮面」を大量に発見する。
さらには、2千年もの時を眠り続けていた「柱の男」を発見し、その後突然消息を絶たった。ジョナサンの孫であるジョセフ・ジョースターはスピードワゴンを探すためにニューヨークからメキシコに向かう。
向かう途中で2千年の眠りから覚めた「柱の男」の一人サンタナと遭遇。「柱の男」は吸血鬼よりも遥かに強い力と知性を持ち合わせた最強の生物で、ジョセフはジョナサンから受け継いでいた「波紋」を駆使し勝利する。ちなみにサンタナは4人いる「柱の男」中で最弱と位置づけられている。
スピードワゴンを救出したのち、ローマにいる残りの「柱の男」を倒すべく、祖父であるジョナサンが師事したウィル・A・ツェペリの孫であるシーザー・A・ツェペリと合流し、残りの「柱の男」ワムウ、エシディシ、カーズと戦うが、惨敗する。「柱の男」たちは弱点である波紋や太陽を克服するために「エイジャの赤石」と呼ばれる宝石を探していることを知る。
ジョセフは、シーザーとともに彼の師であり実はジョセフの実母であるリサリサのもとで波紋の修行をするとともにワムウたちが探し求めている「エイジャの赤石」をリサリサが持っていることを知る。
修行中に「柱の男」の一人エシディシが強襲してきたが、成長した波紋で撃破することに成功した。
しかし、エシディシはリサリサの使用人、スージーQを操って「エイジャの赤石」をアジトへ郵送していた。シーザーがアジトへ単身乗り込むがワムウに敵わず死亡してしまう。
ジョセフは「エイジャの赤石」を賭けて直接対決を挑み、シーザーの敵であるワムウを倒し、最後の一人カーズを追い詰めるが、カーズに「エイジャの赤石」を騙し取られてしまう。不死身となったカーズに知力と勇気、得意の嘘を織り交ぜ、火山の噴火を利用してカーズを大気圏外へ吹き飛ばすことに成功した。
不老不死のカーズは永遠に宇宙空間をさまよう結果で世界は救われたのだが、ジョセフも噴火に巻き込まれ消息不明になり。死亡したと思われ行われたジョセフの葬儀の当日に現れ周囲を驚かせた。
ジョジョの奇妙な冒険三部のあらすじ
2部の『戦闘潮流』からさらに50年後である1980年代の物語。ジョースター一族とDIOの因縁の終着点。歴代シリーズでも1,2を争う人気のパートでここからジョジョ=スタンドという形が生まれる。
3部はコミックで12巻~28巻にあたり副題は『スターダストクルセイダース』
3部の主人公の空条承太郎は自ら警察の拘置所に閉じこもっていた。突然、謎の「悪霊」に取り憑かれ、周囲を危険に晒すという危険性があったからだ。
ある日、承太郎の前に祖父のジョセフ・ジョースターとモハメド・アヴドゥルが現れ、承太郎を檻から無理やり出した。そして承太郎が悩んでいた「悪霊」の正体は己の精神エネルギーが具現化した「スタンド」というものだと説明する。
更に、1部でDIOがジョナサン・ジョースターと戦いともに海の底に沈んでいく際、首だけしかないDIOはジョナサンの首から下の身体を乗っ取り、発掘調査で船が海底から引き上げられる100年間もの間生きていたのだという。DIOはスタンド能力を持っており、ジョースターの血筋である承太郎にスタンドが出るという影響のではないかと告げられた。
DIOはスタンド使いの配下を増やして世界を支配しようとしていて、学校に登校し始めた承太郎にDIOに洗脳され送り込まれた刺客・花京院典明と戦闘になるが勝利し、洗脳支配から解放し仲間にした。
数日後、承太郎の母親・空条ホリィにもスタンドが発現するが、ホリィはスタンドがうまく制御できず、スタンドに肉体を蝕まれ死の縁に立たされていた。母を救うために承太郎と仲間は、DIOの潜伏しているエジプトを目指して旅に出る。
DIOはジョースター家との因縁を断ち切るためにスタンド使いを承太郎たちに差し向け抹殺しようと試みるが、承太郎たちは刺客たちを返り討ちにしDIOのもとにたどり着く。
最終決戦で花京院の命を賭けた行動でDIOのスタンドに「時を止める」能力があることを察知するも圧倒的な力の前に仲間たちは倒れ、ついに承太郎一人になる。
勝利を確信したDIOだったが承太郎のスタンド「スタープラチナ」も時を止める能力に目覚めDIOをついに撃破。ジョースター家とDIOとの長い因縁にケリをつけることになる。
ジョジョの奇妙な冒険四部のあらすじ
3部で空条承太郎がDIOを倒してから10年以上の月日が流れた1999年。日本のM県S市の杜王町(もりおうちょう)にが舞台。主人公はジョセフの隠し子、東方仗助とその友人たちが中心の物語。
4部はコミックで29巻~47巻にあたり副題は『ダイヤモンドは砕けない』
空条承太郎は79歳のジョセフ・ジョースターの遺産分配のために、彼の隠し子であり、現在高校生の東方仗助(ひがしかた じょうすけ)が杜王町に住んでいることを知る。
承太郎から父ジョセフのこととや、町に悪のスタンド使いがいることを聞かされた仗助は、数日後、町の平和を守っていた警察官の祖父が脱獄死刑囚でスタンド使いのアンジェロに殺害され、承太郎とともに倒し、祖父の思いを継いで町を守るために戦うことを決意する。
アンジェロとの戦いで杜王町内に意図的にスタンド使いを増やしている人物がいることを知った仗助と承太郎は、スタンド能力を覚醒させる「弓と矢」回収するためにスタンド使いたちと次々に激闘を続け「弓と矢」を回収するが、すでに杜王町には多くのスタンド使いが目覚めており、奇妙な事件が仗助たちと交わる。
ある日、仗助の同級生の広瀬康一は15年前に連続殺人犯の殺され幽霊となった杉本鈴美という女性に出会う。
彼女は自分を殺した殺人鬼が今も杜王町で誰にもバレずに殺人を続けていることを話し。仗助の友人でもありスタンド使いでもある矢安宮 重清(通称:重ちー)の死の間際に残したヒントにより連続殺人鬼の危険性と相手がスタンド使いだということが判明する。
連続殺人犯を追う仗助・承太郎・康一のほかに杉本鈴美が殺害された当時、鈴美によって連続殺人犯の手から逃れていた岸辺露伴らの調査によりついに連続殺人犯:吉良吉影(きら よしかげ)へたどり着く。
吉良を寸前のところまで追い詰めるが、顔を変えるスタンド能力者を利用し自分の顔とその場にいた他人の顔を入れ替え、行方をくらませ逃げられてしまう。他人になりすまし生活を続けていた吉良だが、なりすました人には妻と子供がおりあまりの性格の変貌ぶりに不審がった息子に本当の父ではないことをバレてしまう。
再び追い詰められた吉良は時間を巻き戻す能力を手に入れるが、最後には追い詰められ道路へ逃げ込んだところ救急車に顔をひき潰され長年名前がわからなかった連続殺人犯の最後は身元不明で死亡することとなった。
凶悪なスタンド使いの脅威が去ったことで仗助はアメリカに帰国することになった。杜王町に平穏な日々が戻る。
ジョジョの奇妙な冒険五部のあらすじ
2001年のイタリアが舞台のジョースター家の宿敵・DIOの血を継ぐ息子ジョルノ・ジョバァーナの「ギャングスター」になる夢を叶える物語
5部はコミックで47巻~63巻にあたり副題は『黄金の風』
ある日、15歳のジョルノは、イタリアの裏社会を牛耳っているギャング組織「パッショーネ」の構成員ととトラブルになっていた。
パッショーネの刺客ブローノ・ブチャラティに襲撃される。お互いにスタンド使いでもあったが、ジョルノはブチャラティに勝利し、ブチャラティに今のギャングのあり方を問い、自分は今の組織のボスを倒し、組織を変えるという野望を告白する。
野望を聞いたブチャラティはジョルノを自身のチームに引き入れることにする。ジョルノはチームの仲間と合流する。一方組織の幹部へ昇格したブチャラティは、組織のボスの隠し子で組織を裏切った暗殺チームに狙われている少女・トリッシュ・ウナの護衛任務を命じられる。
ブチャラティとジョルノたちはトリッシュを守りながらボスが待つヴェネツィアを目指し、立ちはだかる敵たちを退けてボスのもとにたどり着く。
しかし、ボスの本当の目的は娘であるトリッシュを自らの手で始末することだと気づいたブチャラティはトリッシュを守ることを決断し組織を裏切ることになる。ブチャラティは、「ボスを倒す」という意志を仲間に打ち明け、その意志に賛同する仲間とともにボスを追うことになる。
組織の追手を撃退しながら、素性がわからないボスの正体を暴くという難題に立ち向かう中、3部で空条承太郎と共にDIOと戦ったポルナレフからスタンドを進化させることのできる「矢」の存在を知らされ、ジョルノたちは、ポルナレフから矢を受け取るためにローマのコロッセオで合流することになる。
しかし、そこにはボスであるボス・ディアボロが待ち構えており、矢を奪おうとポルナレフやジョルノたちに襲いかかる。
争奪戦で仲間たちとブチャラティを失うも、矢を手にしたジョルノは矢の力でスタンドを進化させ、ボスのディアボロを撃破することに成功する。
ジョルノその後、組織「パッショーネ」の新たなボスになり夢を叶えることになる。
まとめ
ジョジョが面白いと思うところは、スタンドというユニークな設定だけでなく、その場その場で状況を見て知恵を絞って戦う戦闘や主人公やその味方の喜怒哀楽、心境だけでなく敵の喜怒哀楽、心境や信念・価値観まで描かれているので「このキャラのこのセリフ、この振る舞いにはこういう価値観があるからなのか。」とその人物、世界観に引き込まれます。
敵の中でも思わず共感してしまうキャラが多く。よくある過去に苦しいことがあって悪に手を染めたではなくもっと人間臭い、身近にあるカンタンな理由で悪になるのが面白さを際立たせます。
今後もジョジョシリーズがアニメになるのが楽しみです。