Eve「レーゾンデートル」歌詞の意味を考察&解釈|HALのCMソング起用の「存在理由」を問う新曲がめちゃくちゃ格好良い。

レーゾンデートル 意味
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今回はEve「レーゾンデートル」歌詞の意味を考察&解釈していきたいと思います。

新曲「レーゾンデートル」は10月11日に配信リリースされるEveさんの新曲で、専門学校HALのCMタイアップソング曲としてもテレビCMでオンエアされている楽曲です。

そしてCMでオンエアされている段階でもすでにファンからは大きな反響が上がっていましたが、今回10月10日の配信リリース前日というタイミングでMVがEveさんのYouTubeチャンネルにて公開。

「レーゾンデートル」はEveさんの楽曲を普段から耳にしている自分にとっても個人的に好きな新曲で、MVの映像美や世界観も相まって本当に最高の新曲であるように思いました。

そんな話題のEveさんの新曲「レーゾンデートル」の歌詞にはどういった意味合いや想いが込められているのでしょうか、詳しく考察や解釈を行なっていきましょう。

目次

Eve「レーゾンデートル」歌詞の意味を考察&解釈

ということで早速内容に入っていきたいと思いますが、今回話題を呼んでいるのがこちらのEveさんの新曲「レーゾンデートル」

冒頭でも述べたように10月11日に配信リリースされる今回の新曲ですが、その前日である10月10日にMVが公開されいよいよファンとしても配信を心待ちにする気持ちがかなり高まっていった印象があります。

そんな話題のEveさんの新曲「レーゾンデートル」、まず歌詞は以下のようなところとなっていました。

「レーゾンデートル」Eve
作詞・作曲:Eve

漂うこの空気にストップ ただ矛盾を抱いている
今更猛スピードでスタート切ったって
どうやったって追いつきゃしないぜメーデー

強がりに嫌気がさしている
弱音も吐けないままでいる 弱音も吐けないままでいる

損得のものさしでぽいって捨てられ
よそいきの顔してまたやり過ごす
存在もないようなもんだ 誰もわかっちゃいないや
感情論に縋ってなんて憚れば堕ちる

だけど 夢に目覚めた君は何をみるの

最低な日を超えて
最善の成る方へ
どうしたんだ 期待なんてもうしてられないから
その時をじっと待っている

曖昧な視界に立って
際限のない方へ
こんな気持ちさえも捨てきれないのなら
混ざって混ざって生まれ変わるまで
終わらない夢を

従わないことでしか 忌み嫌われることでしか
焦りだけでは満たされない ありのままなど見せたくはないね

ヘラヘラと今日も笑っている
弱音も吐けないままでいる 弱音も吐けないままでいる

詭弁に振る舞う 自己暗示さえ
真実に拘る 必要もない
裏切ってしまいそうな今日が かける言葉もないな
金輪際もう一生なんて憚れば堕ちる

だけど 答えなど待っても君に会えやしないと

相対 武器をとって
感情の鳴る方へ
こんな気持ちさえも捨てきれないのなら
混ざって混ざって生まれ変わるまで
終わらない夢を

足りないものばかりの僕ら
外見だけ取り繕った
続かないことに苛立った
他人を見下し嗤ったんだ
そうしないと もう僕の心は壊れてしまうから

本当はもうわかってるんだ
期待されない人生だ
根拠もないあの日のような
真っすぐな瞳は

だけど 夢に目覚めた君は何をみるの

最低な日を超えて
最善の成る方へ
どうしたんだ 期待なんてもうしてられないから
その時をじっと待っている

曖昧な視界に立って
際限のない方へ
こんな気持ちさえも捨てきれないのなら
混ざって混ざって生まれ変わるまで
終わらない夢を

歌詞はこのようなところとなっていますが、これもまた前述したように今回の新曲「レーゾンデートル」は専門学校HALのCMタイアップソング曲として起用されており、すでにテレビCMでオンエアされていた楽曲でした。

そのためにテレビで何度か耳にしたことがあり少し馴染んでいたファンの方も多かったのではないかと思いますが、MVを見てみると改めてその世界観と歌詞の全貌に圧倒されます。

ちなみに実際のHALのCMはこちら、「夢に、嚙みつけ。」篇にてEveさんの「レーゾンデートル」は起用されていました。

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このCMでは、まだ何者でもない主人公が目の前に現れた「夢」に本能のままに挑み、様々な自分へと変わっていくストーリーが描かれていました。

「夢に挑む」という誰もが憧れながらも決して簡単なことではないことが、イラストレーターのLAMさんが描くキャラクターたちの表情と、Eveさんの突き刺さるような歌声によって象徴的に描かれており、勇気を持って夢に挑む若者の背中を押すような力強いCMとなっているのではないでしょうか。

そして、そんなCMの内容に寄り添うように「レーゾンデートル」の歌詞も制作されたように感じます。楽曲に込められた意味について詳しく見ていきましょう。

「レーゾンデートル」タイトルの意味は「存在理由」

レーゾンデートル 意味

まず、そもそものタイトルの「レーゾンデートル」という単語ですが、あまり日本人にとっては耳馴染みのない言葉かもしれません。

それもそのはずでレーゾンデートルとはフランス語の単語だということがわかっています(raison d’être)、単語の意味はこのようなところとなっていました。

レーゾンデートル(raison d’être):あるものの存在を正当化する根拠。存在にとっての理性的根拠。存在理由。

つまるところ簡単に言えば「存在理由」「存在価値」というのが、この「レーゾンデートル」という単語に込められた意味合いとなっています。

 

そういったタイトルの意味も踏まえて楽曲についても見ていくと、やはり単語の意味そのままに今回の「レーゾンデートル」ではある青年の「存在理由を証明する」ということが1つの主軸となっているのではないでしょうか。

そしてそれはHALのCMでも象徴的に描かれていた「夢」が1つのカギとなっており、実際のMVでも青年が夢を見、夢から覚めるようなシーンもあったように、夢との向き合い方を通じて自分が生きている意味や価値を探っていくような楽曲であるように感じました。

HALのCMは「夢に、嚙みつけ。」というタイトルでしたが、やはりCMのタイアップ曲として制作されたということもありCMの世界観やコンセプトにも寄り添った内容であるということは確かでしょう。

「夢」を追うことの代償とリスク、弱音も吐けないままでいる。

レーゾンデートル 意味

さて、そういった前提も踏まえた上で歌詞についても見ていくと、改めて今回の「レーゾンデートル」では1人の青年が夢と対峙していく姿が印象的に描かれていました。

冒頭のイントロから始まるMVの映像では全体的に「ストップ」つまり「止まれ」という標識が何度か出てくることが印象に残りますが、これは夢を追う若者を止めようとする世間の目だったり自分自身の感情を象徴しているように感じます。

それこそHALのCMも「夢に挑むことは簡単なことではない」という前提で描かれていましたが、ある種の常識や損得勘定が夢を阻害するものとして若者の前に立ちはだかる、というのは良くも悪くも頻繁に起こってしまうことでしょう。

これは多くの若者にとっても共感を得られるものであって、誰もが何か大きな目標や夢と呼べるものに向かっていく中で、「きっと自分なんかには無理だ」と感じてしまったことがあるのではないでしょうか。

 

歌詞の中でも「強がりに嫌気がさしている」という箇所がありますが、これはまさに「夢を叶えてみせる」「夢に挑んでみせる」と強く願いながらも、心のどこかではやはり「自分なんかにはできない」と思っている青年の心情を表しており、どこかで強がっている自分自身にも気が付いているというもどかしい状態なのでしょう。

そういった状況で「弱音も吐けないままでいる」というのは心苦しいもので、夢に挑んでいくということは輝かしいことでありながらも、自分の力が試されるというある種の「孤独」という代償が伴うことでもあります。

 

ちょうど最近アクエリアスのCMでthe pillowsの「Funny Bunny」が起用されていましたが「君の夢が叶うのは誰かのおかげじゃないぜ」ということはまさにこのことで、夢を叶えるのは他でもない自分自身であるということは確かなのですが、それは同時に「自分に全てが懸かっている」ということでもあるのでしょう。

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それは考え方によってはある意味残酷なもので、「夢」を追うということの裏の部分や非常に現実的な部分が歌詞でも描かれているように感じました。

「今更猛スピードでスタート切ったってどうやったって追いつきゃしない」と、自分よりも長いあいだ夢を追いかけている人には決して叶わない、「後発組」は報われないんだと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。極めてリアルな部分です。

だけど、「夢に目覚めた」君に会ってみたい。

レーゾンデートル 意味

そうして「夢」に挑むというキラキラしていながらも現実的な世界が楽曲全体を通して描かれており、そんなリアリティ溢れる世界の中で「矛盾」「曖昧」「詭弁」というような単語にも象徴されているように青年の迷い葛藤する様子が思い浮かぶような歌詞となっています。

ただ、今回の「レーゾンデートル」はただそんな夢に潜むリアリティや残酷な部分だけを歌ったような楽曲ではなく、それでも夢に挑む若者を応援しようとするEveさんの思いが込められているようにも感じました。

それは歌詞に何度か出てくる「だけど」の部分に象徴されており、全体を通してどこか諦めすら感じるような青年の思いが描かれている歌詞の中で、以下の部分の歌詞は特に印象に残りました。

だけど 夢に目覚めた君は何をみるの

だけど 答えなど待っても君に会えやしないと

文学的に見ても「逆説のあとは主張がくる」という定説がありますが、今回の「レーゾンデートル」においてもこの2箇所の歌詞は特に青年の「本心」が綴られていたような気がします。

 

そして、ここでいう「君」というのはMVを見てみるとある1人の少女であるようにも捉えられますが、個人的には「自分自身」のことも表しているようにも感じました。

つまり「夢に目覚めた君」というのは夢に挑むことを決意した自分自身のことであって、答えを待ってばかりいても「夢に目覚めた自分自身」には決して会うことはできないんだと。

 

また主人公の青年はMV内における1人のキャラクターではありますが、自分自身に、つまりはEveさんの楽曲を聴いている全てのリスナーに置き換えることもできます。

弱音も吐けないままでいる、現実の壁にぶつかって葛藤している1人1人の若者に対して、「でも、待ってばかりじゃ夢は叶えられないんだ」「傷つくことを恐れずに夢に喰らいつこう」と、MVやHALのCMで描かれている主人公をあなた自身に見立てて応援してくれているような、そんな想いが「レーゾンデートル」という楽曲には込められているのではないでしょうか。

 

「夢」というテーマはある意味フワフワしたものだと個人的には思っていて、叶えられるといえば叶えられるような気がしてくるし、現実を見ろと言われればどこか無理難題なことのようにも思えたりします。

そしてそんな夢を歌う楽曲というのは数多く存在していますが、そういった中でも今回の「レーゾンデートル」は極めて現実的でありながらも若者の背中を力強く押してくれるようなロマン溢れる楽曲だったのではないでしょうか。

歌詞の中にある「最低な日を超えて 最善の成る方へ」という言葉は特に自分も好きな部分なのですが、挫けて何もかもが嫌になってしまう・全てを諦めたくなる、そんな最低な日が夢に挑む中で必ずどこの誰にでも訪れる中で、「最低も最善に繋がる大切な一歩なんだ」と自分を励ましてくれているように感じます。

 

そうして多くの若者にとっても「レーゾンデートル」という楽曲が生きる意味を与えてくれる、夢に挑む勇気を与えてくれるような楽曲であることを願っています。

改めてEveさんの綴る言葉に心を強く動かされる、素敵な新曲でした。

まとめ

ということで今回は、Eveさんの新曲「レーゾンデートル」について詳しく見てきました。

Eveさんは全国ツアー「胡乱な食卓」の開催も目前に控えているという中で、こうして新曲やMVを次々と公開してくれるというのはファンとしても本当に嬉しく思います。

今後もそんなEveさんの活躍を願って応援し続けていきたいと思いますし、また今回の新曲「レーゾンデートル」のように素敵な楽曲がリリースされることを楽しみに待ちたいと思います。改めて素敵な新曲をありがとうございました。

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