今回はOKAMOTO’Sの新曲「新世界」歌詞全文の意味やMVフル動画について、チェックしていきたいと思います。
映画「HELLO WORLD」の主題歌として抜擢され話題を呼んでいる今回のオカモトズの新曲「新世界」は、映画のストーリーや内容を象徴するような至極の一曲。
同作映画は細田守監督の手がけた「時をかける少女」「サマーウォーズ」の助監督や「劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-」の監督も務めた伊藤智彦監督の最新作としても話題を呼んでいますが、そんな伊藤智彦監督もオカモトズの楽曲を聴いて「”新世界”以外ない!」と言ったほど映画とリンクしている楽曲となっています。
そんな話題の新曲「新世界」にOKAMOTO’Sはどういった想いを込めたのか、詳しく見ていきましょう。
OKAMOTO’S「新世界」歌詞全文の意味やMVフル動画
それでは早速今回の本題であるOKAMOTO’Sの新曲「新世界」について、詳しく見ていきたいと思います。
ただし歌詞全文やMVフル動画を合わせてチェックしていきたいところなのですが、映画公開に先駆ける形での主題歌発表だったため、オカモトズの公式YouTubeチャンネルなどからはMVが発表されるようなこともまだありません。
歌詞全文とMV動画が配信され次第すぐさま追記していきたいと思います、今回は上記の映画「HELLO WORLD」の予告動画から聴き起こしできる範囲で歌詞の意味を読み解いていきましょう。
聴き起こしのため曖昧な部分もあるかもしれませんが、現状把握できているOKAMOTO’Sの「新世界」の歌詞は以下のようなところとなっていました。
「新世界」OKAMOTO’S
何度でも 何度でも
書き殴ったノートの
ページめくってまっさらな心で 書き出した
僕らの新しい世界いつか君にも
届いておくよう
願いを込めよう
今回は映画の主題歌として制作されたため、「新世界」の歌詞の意味を読み解いていく上では映画「HELLO WORLD」のあらすじをチェックしておく必要があると思います。
公式より発表されている、映画の主なあらすじはこちら。
「お前は今日から三か月後、一行瑠璃と恋人同士になる」
京都に暮らす内気な男子高校生・直実(北村匠海)の前に、10年後の未来から来た自分を名乗る青年・ナオミ(松坂桃李)が突然現れる。
ナオミによれば、同級生の瑠璃(浜辺美波)は直実と結ばれるが、その後事故によって命を落としてしまうと言う。
「頼む、力を貸してくれ。」彼女を救う為、大人になった自分自身を「先生」と呼ぶ、奇妙なバディが誕生する。
しかしその中で直実は、瑠璃に迫る運命、ナオミの真の目的、そしてこの現実世界に隠された大いなる秘密を知ることになる。
世界がひっくり返る、新機軸のハイスピードSF青春ラブストーリー。
映画「HELLO WORLD」はこのようなあらすじとなっています。流石はサマーウォーズなどの助監督を務めてきた伊藤智彦監督の作品ということで、今の時代を象徴するような「SF青春ラブストーリー」となっているでしょう。
さて、それではこういったあらすじも踏まえた上でオカモトズの「新世界」についても解釈していきたいと思いますが、そもそものタイトルである「新世界」と「HELLO WORLD」はほぼ同義のものと個人的には考えています。
もともと「HELLO WORLD」とはプログラミング言語の始祖・始まりとも言える言葉で、今のWindowsやMacなどのOSを開発したプログラミング学者の方が使い始めたことが由来。
プログラミングにおいて世の中にあるあらゆるWebサービスやシステムの基本は「意味を持たせた文字列のやり取り」であり、「hello, world」という文字列をプログラムで送り出せるようになるということはすなわち「hello, world(こんにちは、世界)」というメッセージを相手に伝えるようになったということ。
それはつまりプログラミングを使ってWebの世界の中で意思の疎通ができるようになったということでもあり、初めてプログラミング言語を学ぶ人の誰もが機能を作る上でもっとも簡単なプログラムとして学んでいるはずです。
と、プログラミングに関する話はそこまで深く言及しなくて良いのですが、今回の映画「HELLO WORLD」は「記憶(データ)の中を行き来する」というストーリーの側面上から、過去・未来の人間に「時間軸を超えてメッセージや想いを伝える」という意味合いがタイトルにも込められているように感じました。
そしてそれはOKAMOTO’Sの「新世界」も同様に、登場人物の直実とナオミが「瑠璃を救うために」過去を変え、そして未来を変えていくというストーリーを受けて、「新しい世界」を描き出す映画の内容の象徴として主題歌も制作したのでしょう。
そういったことを踏まえて歌詞についても見ていくと、記録や記憶を書き換えようと奮闘する直実・ナオミの姿が思い浮かぶような歌詞となっているのではないでしょうか。
何度でも 何度でも
書き殴ったノートの
ページめくってまっさらな心で 書き出した
僕らの新しい世界いつか君にも
届いておくよう
願いを込めよう
「何度でも書き殴ったノート」はこれまでに経過してきた過去のことを表しており、そんな過去を変えて新しい今を、そして新しい未来を書き出していこうと。
それが大切な君=瑠璃にも届くように、そんな祈りにも似た直実とナオミの願いが「新世界」の歌詞にも込められているように感じました。
果たしてそんな彼らの願いは叶うのか…原作小説を読んだ人間としてラストの衝撃的な結末は見逃せないものだと思いますが、実際にOKAMOTO’Sの楽曲とともに映画の行く末を観に行っていただければと思います。
ちなみにそんなオカモトズの「新世界」と共に上記予告動画で最初に流れている主題歌は、Official髭男dismが手がける「イエスタデイ」。
ヒゲダンのこちらの主題歌もとてもエモーショナルな楽曲で歌詞にも深い意味合いが込められているので、よかったらチェックしてみてくださいね。
OKAMOTO’S「新世界」ほかHELLO WORLD主題歌担当アーティストのメッセージ
そうして映画「HELLO WORLD」の主題歌へと抜擢されたオカモトズの新曲「新世界」ですが、今回の映画主題歌は実はOKAMOTO’Sのこの楽曲だけではありません。
「今もっとも面白いアーティストたちによって、新たしい映画音楽のかたちを創造する」というコンセプトのもと、以下豪華アーティストたちが主題歌や劇中歌を手がけていることでも話題を呼んでいます(上記3組が主題歌を担当)。
- OKAMOTO’S「新世界」
- Official髭男dism「イエスタデイ」
- Nulbarich「Lost Game」
- OBKR
- Yaffle
- STUTS
- BRAIN SHINSEKAI
- AAAMYYY etc…
これら同世代のアーティストが集った特別プロジェクト「2027Sound」が映画「HELLO WORLD」の主題歌を手がけており、今回のオカモトズ「新世界」の他にも数多くの名曲を映画では聴くことができるのです。
OKAMOTO’S「Dancing boy」のMVにも出演経験があり、DISH//として彼らと対バンしたこともある北村匠海さんは、主人公直実を演じる声優として楽曲に対して以下のようにコメントしていました。
自分が声で出演した作品の映像が出来上がってきているのを見て、すごく世界が広がっていると感じました。早く完成形が観たいです。
(2027Soundについて)こんなにも多く音楽シーンを担っている凄い音楽人達が連なっているのを初めて見ました。
これだけの方々が集まってくれたことで化学反応が凄く起きていると思います。僕の大好きなアーティストしかいません。
今回、松坂桃李さん、浜辺美波さんとご一緒させて頂いたのですが、お二人と同じくらい凄いキャスティングだなと思いました。映画館という大きいスピーカーもある特別な空間で、その音楽を聴けることはかなり幸せなことだと思います。
(今回主題歌を担当するOKAMOTO’Sについて)OKAMOTO’Sさんが作り出す音楽はエネルギーが違います。難易度の高い音楽で、各々のスキルも凄いと思います。
ベースのハマオカモトさんは僕が日本人で一番好きなベーシストです。OKAMOTO’Sさんに音楽をやってもらえて僕も凄い光栄でした。
一方のOKAMOTO’Sやヒゲダン、Nulbarichの主題歌を務めた3組のアーティストも、作品に対して以下のようにコメントをしています。
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OKAMOTO’Sのコメント
OKAMOTO’Sとして初めての映画音楽制作でした。脚本だけを手渡されそこから制作を始め、すぐに書き上げた曲が主題歌である「新世界」で監督から「新世界」以外ない!と、ハッキリ言ってもらえた時はとても嬉しかったですし、もうこれしかない、という妙な確信と共に劇中の音楽もこの曲に導かれるように少しずつ書いていきました。
音楽は、自分達の周りにいるミュージシャンと2027Soundというチームを組み俺たちだけではできないこと、作れない音を、信頼できる仲間達と共に作りました。
台詞もかなり覚えてしまい、北村匠海くんの声マネをしながら曲を考えたりも。何より初めて映画制作というものに携わってみて、心の底からこの映画を愛してしまいました。
沢山の人の愛しい子であり結晶であるこの映画がたくさんの人に届いてくれること、そして2027Soundの楽曲がお客さんと映画の間にかかる架け橋のようになってくれたら、と願っています。
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Official髭男dismのコメント
色んなアーティストが音作りに取り組む映画という点が魅力的でしたし、『HELLO WORLD』の世界観が一瞬で好きになりました。
人を想う心の強さや、その裏側に潜む苦悩のさまを、美しいメロディに乗せて表現することを大切にしました。
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Nulbarichのコメント
Nulbarichとして映画音楽(主題歌)を担当するのは、初めての経験だったのですごく嬉しかったのと同時に、どうやってやろうって思いましたね。
でも、劇中のとても大事な場面でスケール感も含めて、僕たちバンドがトライしたい方向にもリンクしてるのもあって、自分達らしさがしっかり出ればと思い自然にできました。主人公と自分を同化させて、自分の言葉としてそこに入り込んだイメージで作りました。
普段は自分が感じたことを元に音や言葉で表現しているので、自分がしっかり主人公になるってところが難しかったですね。
このような豪華面々によって共同制作されている「HELLOW WORLD」、意外にもOKAMOTO’Sは初めての映画音楽制作だったというのも印象的ですね。
映画が2027年の京都が舞台となっていることから「2027Sound」というチームが結成されましたが、映画の内容とリンクするというところ以外にも、「未来の音楽(Sound)」を意識して今回のチームが結成されたようにも感じます。
それこそ今は個々のアーティストがそれぞれの活動に取り組んでいますが、これからはまさにこの「2027Sound」のように共同ユニットとしてアーティスト同士が協力して音楽を制作していくことも増えていくのではないでしょうか。
そうしてそれぞれのアーティストが刺激し合い、そしてそれぞれのファンも交流し合い、それと同時に散りばめられていた「音楽」がまた新しい形を見せていく。
OKAMOTO’Sを起点とする2027Soundは、そんな音楽業界の「新世界」を垣間見ることができるようなユニットですし、そんな彼らが手がける楽曲の1つ1つからは目を離すことができません。
原作ファンとしても、OKAMOTO’Sのファンとしても、作品がたくさんの人の元へ届いてくれることを願っています。
まとめ
ということで今回は、OKAMOTO’Sの新曲「新世界」歌詞全文の意味やMVフル動画についてチェックしてきました。
伊藤智彦監督も「新世界以外ない!」と絶賛する映画「HELLO WORLD」の主題歌でもある同曲は、OKAMOTO’Sの作品への愛情や想いが込められた大切な一曲。
そんな話題の楽曲はもちろん、映画「HELLO WORLD」の内容やそのほか2027Soundが手がける楽曲の数々からは目を離すことができません。