今回は米津玄師さんの「馬と鹿」について、歌詞の意味やMVフル動画の解釈&考察を行なっていきたいと思います。
大泉洋さんが主演を務めるドラマ「ノーサイドゲーム」のED(エンディング)・主題歌にも抜擢されている、米津玄師さんの「馬と鹿」。果たしたその歌詞とメロディーにはどういった意味合いが込められているのでしょうか。
ドラマ「ノーサイドゲーム」主題歌に米津玄師の「馬と鹿」が抜擢
まず、米津玄師さんの新曲「馬と鹿」が主題歌に抜擢された、ドラマ「ノーサイドゲーム」のあらすじがこちら。
トキワ自動車の経営戦略室次長の君嶋隼人(大泉洋)は出世頭と目されるエリート社員。家では妻の真希(松たか子)と二人の息子、博人(市川右近)、尚人(盛永晶月)に囲まれ幸せに暮らしていた。
ある日君嶋は企業買収を推し進めようとする常務の滝川桂一郎(上川隆也)に対し反対意見を述べる。君嶋の意見が通り買収は見送られたが、同時に君嶋は本社から府中工場の総務部長に飛ばされることになった。
異動初日、君嶋は総務部員の佐倉多英(笹本玲奈)からキャプテンの岸和田徹(高橋光臣)をはじめとしたトキワ自動車ラグビーチーム「アストロズ」の選手たちを紹介される。総務部長はアストロズのゼネラルマネージャー(GM)を兼務することになっているという。
社長である島本 博(西郷輝彦)の肝煎りで創設されかつては強豪だったアストロズだが、今は成績が低迷。それどころか14億の巨額赤字を抱え、会社のお荷物と囁かれる始末。ラグビーについては知識も経験もない君嶋には気が進まないことばかりだった。
しかし後がないのは君嶋も同じ。自らの再起を考えた君嶋は・・・。
大泉洋さんが主演を務める「ノーサイドゲーム」はラグビーと会社内での人間関係にフォーカスしたヒューマンドラマで、原作は池井戸潤さんの同名タイトル作品です。
そんな話題のドラマ「ノーサイドゲーム」なのですが、あらすじやキャストなどはあらかじめ公開されていたものの、主題歌として採用されるエンディング曲が何なのかということはドラマ放送開始のその時まで明かされていませんでした。
しかし、7月7日の「ノーサイドゲーム」初回放送時後半に、なんとあの米津玄師さんの楽曲がドラマ内で流れ始めたのです。
現状「馬と鹿」というタイトルがドラマ放送時に判明し、ネット上では突然米津玄師さんの声がテレビから流れてきたことの驚いた人も多い様子でした。
TBS日曜劇場「ノーサイドゲーム」の主題歌を担当させて頂きました。「馬と鹿」という曲です。大泉洋さん演じる君嶋が、逆境の中をひとつひとつ進んでいく様をどうにか音楽にできないかと探っていった末にこの曲ができました。素敵なドラマとご一緒できて嬉しいです。どうかよろしくお願いします。
— 米津玄師 ハチ (@hachi_08) July 7, 2019
米津玄師さんもそれと合わせて上記コメントをツイートしており、楽曲に込められた意味合いを伺うことができます。
米津玄師「馬と鹿」歌詞の意味やMVフル動画を解釈&考察
さて、そうしてサプライズ的に発表された米津玄師さんの新曲「馬と鹿」、歌詞はこのようなところとなっていました。
「馬と鹿」米津玄師
作詞:米津玄師歪んで傷だらけの春
麻酔も打たずに歩いた
体の奥底で響く
生き足りないと強くまだ味わうさ
噛み終えたガムの味
覚めきれないままの心で
ひとつひとつ 無くした果てに
ようやく残ったものこれが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ、花の名前を
ただひとつだけ 張り裂けるくらいに鼻先が触れる
呼吸が止まる
痛みは消えないままでいい
Wowwow…疲れたその目で何を言う
傷跡隠して歩いた
そのくせ影をばら撒いた
気づいて欲しかったまだ歩けるか 噛み締めた砂の味
夜露で濡れた芝生の上
逸(はや)る胸に 尋ねる言葉
終わるにはまだ早いだろう誰も悲しまぬよに 微笑むことが
上手くできなかった
ひとつ、ただひとつでいい 守れるだけで
それでよかったのに
あまりにくだらない 願いが消えない
誰にも奪えない魂何に喩えよう
君と僕を
踵に残る似た傷を
枯葉を揺れば
まだ続く
行こう、花も咲かない内に
Wowwow…これが愛じゃなければ
何と呼ぶのか 僕は知らなかった
呼べよ、恐れるままに 花の名前を
君じゃなきゃダメだと鼻先が触れる
呼吸が止まる
痛みは消えないままでいいあまりにくだらない 願いが消えない
止まない
「馬と鹿」というタイトルは直訳するとその意味は「馬鹿」という意味合いに通ずる部分がありますが、ドラマ「ノーサイドゲーム」における「馬鹿」とは一体どういう存在なのか。
大泉洋さん演じる君嶋隼人なのか、上川隆也さん演じる滝川桂一郎なのか、それとも他の人物のことを指しているのか。
また「馬鹿正直」などともよく言いますが、ノーサイドゲームや「馬と鹿」の楽曲における「馬鹿」というのは決してマイナスな意味合いを持っているだけではないようにも思えます。
馬鹿なくらい正直に人と向き合うこと、それは他人にとっては「そこまでしなくても…」と思われたり笑われることもあるかもしれませんが、そうして真剣に人や物事と向き合った人にしか掴めないものもあるはず。
個人的には大泉洋さん演じる君嶋隼人のある意味「馬鹿正直」な様子が米津玄師さんの「馬と鹿」ともリンクする部分があり、そんな大泉洋さんを鼓舞する意味合いで楽曲も制作されたのではないでしょうか。
また、米津玄師さんは「馬と鹿」発表時のツイートで以下のようにもコメントしていました。
大泉洋さん演じる君嶋が、逆境の中をひとつひとつ進んでいく様をどうにか音楽にできないかと探っていった末にこの曲ができました。
この内容からも大泉洋さんにフォーカスを置き、逆境の中を突き進んでいく中で鼓舞するような内容となっていることが伺えます。
何れにしても池井戸作品特有の「反骨精神」「雑草魂」が垣間見れる、ある種の覚悟のようなものを感じる楽曲でした。
何よりドラマ「ノーサイドゲーム」はその内容ももちろん見ている人の心を打つものがありますが、米津玄師さんの「馬と鹿」も相まって更に感動深い作品へと昇華されていくことでしょう。
まとめ
ということで今回は米、津玄師さんの話題の新曲「馬と鹿」について、歌詞全文の意味やMVフル動画の解釈&考察を行なってきました。
ドラマ「ノーサイドゲーム」の内容も大泉洋さんの迫力ある演技が印象的でしたが、主題歌があの米津玄師さんの歌ともなるとファンとしてはなおさら見逃せないですよね。
ちなみにドラマ初回放送日の7月7日にはRADWIMPSの野田洋次郎さんのインスタグラムに米津玄師さんが登場していたということもあり、「馬と鹿」の発表も合わせてもはや「米騒動」的な1日でした。笑
良いことって同時にたくさん起こるものなのですかね、何れにしても個人的に米津玄師さんへのファンとしての愛情を再確認した1日でした。米津玄師さん、いつもありがとうございます。
